大谷翔平の活躍が台湾でも大きな人気になっています。そこで、今回は、台湾の反応が大谷翔平の活躍でどうなっているのか。その人気の秘密をお伝えします。
2021年シーズンは、二刀流としてメジャーで大活躍している大谷翔平です。打ってはホームラン46本、打点100。投手としては先発で9勝をマークし全米を熱狂させました。
もちろん日本でも連日話題になっており、毎日のようにホームランと打点を積み上げ、先発投手として出場すればしっかりゲームを作る大車輪の活躍を見せました。
目次
台湾の反応
日米での連日の報道に加え、台湾でも大谷翔平は大人気です。SNSでは、大谷翔平ブームが沸き起こっています。
先日のオールスターでは、史上初の二刀流での出場を果たし前日のホームランダービーでも一回戦敗退となったものの再延長戦にまで及ぶ死闘を繰り広げました。
この二つの出来事に関して、台湾ではインターネット中継に大きな変化があったそうです。ホームランダービーと合わせてYahoo!経由のライブ配信が合計152万以上の配信を記録したそうです。
この数字は同プラットフォームでのシーズン公式戦の平均よりも70%増という高い数値であり、大谷翔平が台湾で注目されていることが伺えます。
台湾は、野球人気が高く日本のプロ野球がケーブルテレビで見られるため、元々大谷翔平の存在を知っていた台湾人の方々も多くいました。
日本プロ野球では、古くは郭泰源(西武)の活躍があり、近年では陽岱鋼も活躍しています。そのため、日本プロ野球も台湾人には馴染み深いです。
メジャーリーグには張育成という台湾人選手がインデアンスに所属しており、5月の大谷翔平との対戦時には大谷から「陽岱鋼選手を知っていますか?」と話しかけられたそうです。
日本で活躍した台湾人選手の話題で盛り上がり、台湾のメディアの反応も大きく盛り上がりました。
台湾の野球史
台湾で野球人気が高いきっかけは日本で、1895年の日清戦争に日本が勝利し台湾が日本の領土になったことで野球が日本から持ち込まれたのがきっかけです。
台湾のリトルリーグは1969年から1980年までに9回もリトルリーグで世界チャンピオンになり1990年からは台湾で国内のプロ野球リーグが発足し、台湾での野球人気は加速していきました。
1900年代前半には、日本の全国中学野球大会で台湾のチームも参加しておりこの頃から日本と台湾の野球の繋がりはあったといえます。
1931年には台湾の学校が甲子園で勝ち進み決勝に進出、惜しくも優勝は叶いませんでしたが台湾野球が着実に進化していることを裏付ける結果です。
台湾野球の成長には、日本野球の存在が大きく関与しているのです。
日本で活躍する台湾選手
その後も日本プロ野球で活躍した台湾人選手も多く存在し、呉昌征という選手は巨人、阪神、毎日オリオンズでプレーし首位打者に輝くほどの打撃センスを持ち主でした。
しかも、投手としては戦後初のノーヒットノーランを達成するなど大谷翔平同様に、二刀流で活躍した選手でした。
彼は日本と台湾の両方で野球殿堂入りしており、これは王貞治に次いで2人目です。このように台湾と日本は戦争をきっかけに野球で深く繋がりました。
台湾野球の躍進の裏には、日本野球との密接な関係があったからでしょう。
常に日本野球を追いかけ追い越そうと努力してきた台湾人にとっては、世界の舞台で活躍する大谷翔平は憧れであり誇りなのかもしれません。
昨年から猛威を奮っている新型コロナウイルスは、世界中で蔓延し中国から発生したということで世界中からアジアへの非難やアジア人への暴力行為、差別が取り上げられています。
大谷翔平はアジアの誇り
そんな中で、大谷翔平が世界を舞台に活躍しているのはアジア人の救世主とも言えるのではないでしょうか。
台湾野球は近年着実に力をつけており国際大会でも上位を狙える戦力を整えてきています。東京オリンピックは新型コロナウイルスの影響で残念ながら出場辞退となりました。
台湾の野球人気は、大谷翔平が支えていると言っても過言ではないくらいに活躍を大谷翔平はメジャーで見せています。
大谷の活躍が日米以外の方々にも影響を与えているのは日本人とし大変嬉しく思います。大谷翔平の活躍と同時に、台湾の反応を見るのも面白いかもしれません。
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