大谷翔平が学んでいる中村天風の本とは?

今回は、大谷翔平のほかにたくさんのスポーツ選手や経営者などが学んでいる思想家・中村天風についてみていきます。

大谷翔平がまだメジャーリーグに挑戦する前、日本時代に読んでいた一冊の本があります。タイトルは「運命を拓く」。この本は昭和期の思想家である中村天風という人が書いた本です。

 

中村天風とは?

中村天風の本名は中村三郎、1876年に役人の息子として東京で生まれその後は福岡の知人の元で育ちました。

地元では名門の中学に進学し英語も堪能で優秀であったが、気性の荒さで喧嘩に明け暮れ退学処分を受けてしまう問題児でもありました。

 

その後は日露戦争で満州に渡り活躍するが、肺結核を患い症状はひどく死を覚悟していたそうです。

弱った心身を立て直すべく33歳の時に単身欧米に渡り最先端の医療を学びましたが病の解決策はなかなか見つからず苦しい生活を送っていました。

 

日本への帰国を決めた中村天風でしたが、その帰路のエジプトのホテルでヨガの聖者と出会い中村天風は約2年半にわたる修行を積みました。この修行を経て持病も治療したそうです。

帰国後は新聞記者などの経て銀行の頭取にまで上り詰めますが、43歳の時に突然全ての地位や名誉、財産を捨てます。

 

「統一哲医学会」(現在の公益財団法人天風会)を立ち上げ、自身の哲学を広げる活動をしていました。

偉大な経営者も学ぶ

パナソニックを一代で築き上げた松下幸之助、京セラの創設者でありANAの再建などで有名な稲盛和夫など偉大な経営者も中村天風の哲学、教えに多大な影響を受けたと言われます。

中村天風の哲学は思想家の中でも群を抜いています。そして大谷翔平もこの中村天風の哲学を学んでからメジャーリーグに挑戦し今の活躍に至ります。

 

そんな中村天風の教えは「ポジティブ・シンキング」です。運命とは2種類あり自分ではどうしようもないことを天命、人間の力で解決できることを宿命と考えています。

生まれる場所や時代、親は選べない天命ですがそれ以外のことは全て自分で決めることができる宿命です。

 

物事も悲観的に捉えマイナス思考になるのではなく気持ちを前向きにプラス思考で生きることが良い人生を送る秘訣だと説いています。その中で最も重要なのは「欲」だそうです。

宗教や自己啓発の世界では禁欲し我慢することで成長につながると語られることが多いですが「欲を捨てたいのも欲」と断言しています。

 

人間として進化や向上につながる楽しい欲を燃やして前向きに生きるべきと説いています。大谷が二刀流でメジャー挑戦を強く希望していたのは野球への欲の追及なのかもしれません。

高校時代から注目される選手でありプロ入りは確実視されていた大谷は投手か打者のどちらか一方に専念しても十分すぎるくらいの活躍をしていたでしょう。

 

それでも日本ハム時代から二刀流にこだわりメジャー移籍時も二刀流承諾を入団条件にしていた大谷の考えは野球に対する強い欲を燃やし前向きに生きているというではないでしょうか。

そしてもう一つの教えは「大きな目標を掲げ、それに向かって聖進し、達成していく」です。

 

プロスポーツ選手である大谷翔平は毎年のようにチームの成績、個人の成績が数字で現れます、具体的な結果が求められる世界で生きていると言えるでしょう。

かつては、あの王貞治氏も中村天風の教えの学びを受けたそうです。その学びは心身統一法で王はこれを元に「一本足打」を完成させたのです。

 

大谷翔平の野球に対する姿勢、チームメイトとの人間関係、メディア対応やファンサービスなどさまざまな面で、大谷の人間性が評価される場面があります。

これは中村天風の教えが大谷翔平の考え方、価値観を創造しているのではないでしょうか。

 

この中村天風の教えは大企業の経営者や一流のプロスポーツ選手で影響を受けている方が多いですが年齢、仕事、境遇関係なく全てに人々に新たな学びをもたらしてくれる哲学と言えるでしょう。

中村天風を学ぶ有名人

ここでは、どんな人が中村天風の考え方や哲学を学んでいるのか一覧にしていこうと思います。とても偉大な人が多いです。

中村天風を学ぶ人

大谷翔平
王貞治
松岡修造
広岡達朗
松下幸之助
稲盛和夫

このような著名な方々が中村天風の哲学を学んでいます。もし、大谷翔平も学んでいる中村天風の「運命を拓く」を読みたいあなたはコチラ