前人未到の二刀流に挑戦し、大谷翔平は結果を残し続けています。二刀流への挑戦を表明した当時、野球評論家からは否定的な意見が多く出ていました。
「どちらかに専念すべき」や「どちらも中途半端になるだけだ」や「プロはそんなに甘くない」と言ったような意見が多く出ていましたが、その声を物ともせず成功を収めています。
まだまだ大谷翔平の二刀流に対して懐疑的な意見はありますが、大谷翔平が二刀流に挑戦し、衝撃的なデビューを飾った時の事を覚えていますか?
目次
衝撃のオープン戦デビュー
キャンプ中から打撃にも投球にも精力的に取り組み話題を集めていましたが、大谷翔平の二刀流が最初に日本に披露されたのは2013年3月21日に東京ドームで開催された楽天とのオープン戦でした。
この試合の8回表に大谷翔平はマウンドに上がりました。高校生の頃に160km/hを記録した剛腕は自慢の剛速球を日本中に披露し、東京ドームは大谷翔平投手の投じる剛速球に釘付けになりました。
そして、球場の注目を一身に受けたまま8回の投球が終了すると、そのままライトの守備位置へと走っていきました。
150km/hを超える速球を何度も投じたことも印象的でしたが、日本代表の捕手、嶋基宏選手との対決も印象的でした。
様々な投手の球を受け、日本中のエースと対決した経験のある選手ですが、大谷翔平の156km/hの速球を打席で見た時に苦笑いをし、口元が「速い」と動いた瞬間が印象的でした。
2013年シーズンの開幕前、二刀流に挑戦する大谷翔平は日本中に自身の実力と、「二刀流をやってのけるのでは?」という期待と衝撃を与えていました。
高卒で開幕スタメンした大谷翔平
その後、2013年シーズンが開幕しました。二刀流の大谷翔平がプロの世界で先にデビューを果たしたのは投手としてではなく打者としてでした。
3月29日に行われた、西武ライオンズとのシーズン開幕戦に8番・右翼手で先発出場を果たしました。
なんと高卒外野手の開幕戦スタメン出場は球団では「喝!」でお馴染みの安打製造機、張本勲氏以来の快挙となったのです。
そして、大谷翔平はこの試合でいきなり結果を残し、日本中に衝撃を与えました。
打っては2安打1打点の活躍を見せ、守備ではライトファールグラウンドでフェンス際の打球を好捕するなど、打っても守っても規格外の大物ルーキー振りを発揮しました。
この攻守での活躍を評価され、この試合で大谷翔平選手はヒーローインタビューを受けました。
そして、野手としてのデビューから送れること約一か月半後の5月23日、今度は投手として大谷翔平はデビュー飾ります。
投手でのデビュー戦
デビュー戦の相手はホームランの日本記録を打ち立てるバレンティン選手を擁し、強力打線が自慢のヤクルトスワローズでした。この試合も大谷翔平選手の活躍は衝撃的でした。
結果は5回を投げ2失点でしたが、なんとバレンティン選手相手に臆することなく全球ストレートで真っ向勝負を挑んだのです。
最速は157km/hを記録し、勝利投手にこそなれませんでしたが投手としての実力も圧倒的なものであるということを証明して見せました。
2013年、高校を卒業したばかりの選手が投手としても打者としても結果を残しました。
このシーズンでデビューを果たした大谷翔平選手は当初は「難しいのでは?」と言われていた二刀流をやってのけたのです。
翌2014年にはベーブ・ルース氏以来の10勝&10本塁打を達成するなど、2013年のデビューから大谷翔平は進化を続けています。
衝撃的なデビューから3年の月日が経ちました。今では大谷翔平の二刀流を失敗という声は聞こえません。
日本のプロ野球で個性が失われていく中、二刀流という最大の個性を発揮し、その可能性を示し続ける大谷翔平が今後どこまでの活躍をし続けるのかずっと追いかけていきたいと思います。
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