大谷翔平の二刀流について落合博満の本音とは?

大谷翔平は投手と野手の二刀流を今も続けています。二刀流に挑戦すると表明した時に野球評論家の方々で二刀流に賛成する意見はあまりありませんでした。

口を揃えて「投手に専念すべきだ」や「打者に専念すべきだ」という大谷翔平の才能を評価しつつも、どちらかに専念すべきと言う意見ばかりでした。

 

唯一、大谷翔平の二刀流挑戦に肯定的だったのは「オレ流」采配で中日の黄金時代を築き、現役時代は三度の三冠王に輝いた実績を誇る落合博満さんでした。

落合博満さんは監督時代に就任会見で「現在の戦力の底上げができれば優勝できる」と語り宣言通り優勝を果たし、その後も中日を就任中全てのシーズンでAクラスに導いた名将です。

4番も打てる大谷翔平の才能

2012年秋のドラフト前に、講演会に出演した際にドラフトの話題が出た時にこう語っていました。「いい投手がいっぱいいる」と話し始めます。

その後大谷翔平のことを「あいつは4番も打てる」と続けます。そして、「1番かっこいいのはピッチャーで4番。投げない日は4番で使っちゃう」と語り、とにかく大谷翔平を大絶賛していました。

 

そんな落合博満さんが2013年春季キャンプ中にスポーツ番組に出演した時にこんな一幕もありました。

当時は大谷翔平の二刀流で世間の話題で溢れかえっている時期で、当然のように落合博満さんにも大谷翔平選手の二刀流の是非を問う質問が投げかけられました。

 

その質問に対して落合博満さんは「私は大賛成です」と即答し、投手としても打者としても魅力に溢れていると大絶賛でした。

そして、野球選手に個性が無くなったと言われて久しいが、投手と打者と両方に挑戦できるというのは立派な個性だと話します。

 

大谷翔平のような魅力と個性に溢れた存在が現れたことを喜んでいるように語っていました。大谷翔平を高く評価した上で、「本人がやりたいのなら挑戦させればいい」と語ります。

外野がとやかく言うのはおかしい

そして、本人と両親と首脳陣や球団の幹部の方々が話し合って決めた方針なのだから周囲がとやかく言うことじゃないと話しました。

周囲が言ってどちらかに専念させると、投手としても打者としてもダメになると語っていました。

 

これには、周囲が決めてどちらかに専念させると、失敗した時に言い訳ができる状況ができてしまうという落合博満さんらしい意図があってのことのようでした。

とにかく、本人が「もう無理です。辞めさせて下さい」と言うまでは好きに挑戦をさせて最終的に自分自身で実力を見極めさせればいいと考えているようです。

 

落合博満さん自身も大学中退や社会人野球の経験を経て、25歳と比較的遅めにプロ入りをし引退まで大活躍を続けました。

ご自身の経験があるからこそ、若いうちにいろいろなことに挑戦してから一本に絞れば十分に間に合うと考えているのだと思います。

 

落合博満さんは現役時代から一貫して個人主義を貫いてきました。とにかくプロとしての自覚と結果に対して責任を持つという考え方でプロ意識に溢れた人物でした。

落合が二刀流に賛成の理由とは?

だからこそ、結果を出すために自分自身で適正を判断させるという意味も込めて二刀流に「大賛成」と発言しています。

結果を出すためには周囲が押し付けるよりも自分自身で考えさせて、プロとしての自覚を持たせる狙いもあるのだと思います。

 

落合博満さんが「大賛成」と語った二刀流で大谷翔平は現在も活躍をしており、まだまだ、どちらかに専念するという方針はみられません。大谷翔平は現在も挑戦している最中なのです。

数年後にはメジャーリーグへの移籍を大谷翔平は表明する可能性が高いですが、二刀流で挑戦するのでしょうか?それとも投手か打者どちらかに専念をした状態で挑戦するのでしょうか?

 

落合博満さんは「メジャーに行くのなら投手」と語っていた場面もありましたが、最終的に大谷翔平はどんな判断を下すでしょうか?名将、落合博満が手放しで絶賛した大谷翔平に今後も注目です。