今回は、エンゼルスで活躍する大谷翔平の打順がなぜ2番が多いのか。その理由について解説していきます。
エンゼルスに所属している大谷翔平は、2021年シーズンのほとんどの試合で2番で先発出場しています。2021年シーズンは、ホームラン数は46本。打点数は100点。
チームの主砲の活躍をした大谷翔平ですがなぜか打順は、2番が多いです。
日本野球では2番打者は送りバント、エンドランなど小技が使えて器用な選手を配置するのがセオリーになっていました。
目次
近年の2番打者
近年は送りバントという戦術が効果的かどうかの議論も度々巻き起こり、2番打者に求められる役割も変わってきました。
先頭打者が出塁すれば、進塁を手助けするようなバッティングを心がけランナーなしで迎えれば自分がチャンスメイクをするなど役割は多様です。
昔のバントが上手いから2番という考え方は、すでに時代遅れと言えるでしょう。巨人の坂本勇人は、年間30本近くのホームランを打てる選手ですが最近は2番での起用が多くなっています。
2番打者がバントをすれば、アウトを1つあげることになりますが強打者を配置すればヒットや長打でチャンス拡大やホームランであっさり得点が入るなどビッグイニングが作りやすくなります。
逆にゲッツーでチャンスが潰れることも増えるので2番に誰を配置するかは難しいところです。メジャーでは以前から3番最強説というものがあります。
日本では、一番打てるバッターが4番になることが多いですがメジャーではチームの主砲が3番ということも珍しくはありませんでした。
2番打者最強説
そして、近年では2番最強説が唱えられ各チームが2番に強打者を置くようになりました。
大谷翔平とチームメイトで、現役最強打者と言われるマイク・トラウトも2020年シーズンは主に2番を打っていました。
他球団の強打者も2番を打っていることが多いのがメジャーの現状です。2番に強打者を置く理由はデータ分析によるものだと考えられます。
3番や4番に強打者を置くよりもシーズンを通してより多く打席に立つ2番に最強打者を置いた方がチームの得点力は上がるというデータが出ているそうです。
そのため近年は、日本でも2番に強打者を置くチームが増えています。
2020年シーズンまでトラウトが勤めていた2番を任された大谷翔平は大きな期待をされていたのでしょう。そして見事に期待に応えホームラン、打点を量産しています。
大谷翔平は、9回の土壇場でホームランを放ってチームを救った試合も何試合かありますが、仮に打順が4番、5番だったら打席が回ってきていなかったかもしれません。
そう考えると2番に強打者を置くことで打席数を増やしホームラン、長打が増えることにより効率よく得点を重ねることができるという考えは理解できます。
なお打席数を増やすためには、1番に置いた方が良いのではという考えもあるかも知れません。
しかし、1番打者はリードオフマンとし出塁率、選球眼、ランナーとして相手チームを掻き回すなどの役割を求められます。
大谷翔平も盗塁数は二桁でまずまずの盗塁数ではありますが、三振も比較的多いため1番打者には向いていないと言えるでしょう。
トラウトの復活の打順は?
近年の2番最強打者論と大谷翔平の2021年シーズンの成績を加味すれば、大谷翔平がエンゼルスの2番に1番相応しい選手と言えそうです。
2021年シーズンはトラウトが故障で本調子ではなく試合出場も少ないため、大谷翔平が2番でスタメンが多いです。
トラウトが戻ってきたら打順をどうするのかもエンゼルスの見どころの一つになりそうです。
2021年シーズンのエンゼルスはリーグでは下位に低迷しました。大谷翔平の活躍でなんとか耐えていたというのが現状です。
2022年シーズン以降にトラウトが復帰すれば、メジャー最強打者と大谷翔平が打線に並ぶメジャー屈指の強力打線が完成します。
その時に2番を打っているのは大谷翔平かトラウトか、2022年のエンゼルスの打順も注目ポイントになります。
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