エンゼルスで大活躍している大谷翔平ですが、三振が多いという話が定期的に出てきます。
今回は、メジャーリーガーがどれくらい三振するのか、大谷は他のメジャーリーガーと比較して三振数は多いのかを検証していきたいと思います。
目次
大谷翔平の三振数
大谷は現在92三振でリーグ7位、エンゼルスは85試合を消化しているので1試合1回以上は三振をしている計算になります。
リーグ1位はレンジャーズのガロで107三振、その後はアスレチックスのチャプマンが104三振、レイズのB.ロウが101三振と続き大谷は現在7位となっています。
1試合で1回以上三振をしていると考えれば多いような気もしますが、野球は打率が3割あれば好成績で7割はアウトになるのが普通です。
大谷は現在打率は.276で決して悪い数字ではなく打席数286で三振92なので3打席に1回三振をしていることになります。
三振が多いバッターと少ないバッターの違いはいくつかあります。パワーヒッターかアベレージヒッターか。
早打ちタイプかピッチャーに球数を投げさせるタイプか、来た球に反応して打つか配球を読んで打ちに行くタイプか、などタイプによって三振数は変わってきます。
三振が少ないバッターはアベレージヒッターで大振りしない、追い込まれる前に積極的に打ちに行く早打ちタイプ、来た球に反応して食らいつくタイプの選手です。
アベレージヒッターで三振しにくいのは、イチローをイメージしていただけるとわかりやすいと思います。
逆にホームラン狙いで大振りする選手、追い込まれるまでは自分の好きなゾーンしか打とうとしない選手、配球を読んで打ちに行くタイプの選手は三振が多くなりがちです。
そもそも三振が悪いことでしょうか?野球のアウトの中で一番良くないような言われ方をしますがバッターによっては三振してくれる方がいい選手もいます。
パワーが売りの選手が三振を嫌って当てにいくようなバッティングをしてヒットを打つより、三振かホームランのどっちかの方が相手ピッチャーは怖いです。
また、首脳陣も主砲に期待しているのは試合を決めるホームランです。
局面によっては内野ゴロや外野フライを打つなどチームバッティングが求められる時もありますが、チームのホームランバッターが三振数を気にしてバッティングを変える必要はないと私は思います。
なぜ大谷は三振が多いのか?
では、大谷はなぜ三振が多いか、その要因について考えていきたいと思います。
大谷選手は、チームトップの46本塁打と100打点数をあげており、2021年シーズンはチームの主砲であり頼れるポイントゲッターとなりました。
打順は2番でスタメンが多いですが、求められている役割は4番のような仕事だと思います。あれだけ遠くに打球を飛ばせる才能を持った選手です。
アベレージヒッターとして率を意識させるより、ホームランバッターとして三振かホームランのどっちか、というスタイルで三振数が多くなっているのではないかと思います。
彼自身も三振数が多いことについては自覚はしているものの気にはしていないようです。
自分に求められているのは長打力と理解しているため三振に比例して本塁打も増えている今シーズンは三振数は気にする必要はないと思います。
仮に打率が大幅に下がってきてチームに迷惑がかかるような状態が続くようであれば三振数も気にしていかなければいけないでしょう。
しかし、現状の活躍では大谷の三振数に文句を言う人はいないでしょう。
日本では阪神にドラフト1位で入団して現在ホームランを量産している佐藤輝明も三振数が度々話題になっていますが、彼も大谷と同じパワーヒッターでホームランが魅力の選手です。
4打数3三振でも1本試合を決めるホームランを打ってくれればファンも首脳陣も文句は言わないでしょう。それが主砲に託された役割です。
今後も大谷翔平には、三振は気にせず貪欲にホームランを狙った豪快なスイングを見せてくれることをファンは期待していることでしょう。
個人的に三振は全然気にならないけど併殺は絶許派。
同じ凡退なら併殺より1outで済む三振の方が断然いいと思うし、かといってゴロやフライでの進塁打はちゃんと出してる。
何よりピッチャーでもあるので単打や四球で塁に出て疲れや怪我が出るようなリスクは減らした方がいいと思う。
三振か長打は本当に二刀流打者の理にかなってる。