投手が打者を打ち取るためにはストレートだけでなく、緩急をつける変化球が必要です。
緩急をつけるためにも使えるカーブやチェンジアップ。芯を外すためのツーシームなど、様々な種類の変化球があります。
大谷翔平が投じる変化球にはどんな球種があるでしょうか?最速163km/hのストレートを活かすために投じる球種に迫ってみたいと思います。
まずは大谷翔平の代名詞とも言える球種でもあるフォークです。2014年頃から多く投じるようになり、今では大谷翔平のウイニングショットと言える球種になっています。
投球全体でも20%前後の割合で投じており、ここぞの場面で三振を取りに行く時に使っていることがわかります。
平均球速も140km/h前後を毎年計測しており、スピードも抜群で落差も大きいのが大谷昌平のフォークの特徴です。
プレミア12での韓国戦で見せた147km/hの高速フォークも話題になり、大谷翔平の変化球といえばフォークと言えるほどの変化球です。他にも大谷翔平はスライダーを武器にしています。
目次
大谷翔平はスライダーも大きな武器
プロ入当初の2013年にはフォークよりもスライダーを多く投じていました。プロに入団した時点では一番自信のある変化球だったのだと思います。
2015年まではフォークを多く投じていたため、やや影を潜めていましたがこちらも切れ味抜群と言える威力を持っています。
2016年にはフォークよりスライダーを多く投じ、真横に変化するスライダーは大谷翔平の投球の軸にまで成長しました。
2016年の大谷翔平の飛躍を支えている変化球とも言えます。フォークもスライダーもスピードが速いのが大谷翔平の特徴ですが、スピードのある変化球だけが大谷翔平ではありません。
そのスピードは160km/hのストレートとの球速差が約40km/hもある変化球のカーブも投げます。160km/hのストレートの後に投じる120km/hのカーブの威力は抜群です。
バッターボックスの打者はこの緩急にタイミングを外されて空振りをする場面がよくあります。スピードボールの中で時折投じられるこの変化球が大谷翔平を打ち崩す難易度をさらに上げています。
スピードだけでなく、スピードを殺した変化球を混ぜる技を持っているのも大谷翔平の凄さです。
投球の軸となっているのはこの三つの球種ですが、ここに新たな武器となる変化球が2016年から加わりました。
チェンジアップやカーブは緩急をだせる
それはチェンジアップです。ストレートと同じ腕の振りから、ブレーキがかかり沈んでいくという打者を幻惑するボールです。
プロ野球の世界でもチェンジアップを投げる投手は多いですが、その変化球の習得に大谷翔平は着手しているのです。
実際にキャンプ中の練習試合ではチェンジアップで三振を取る場面も多く見られました。しかし、シーズンに入ってからはほとんど投じていません。
まだまだ試合で使えるほどの威力はないと判断したのかもしれませんが、チェンジアップは肩や肘への負担が少ないのでメジャーへ移籍し、過酷な日程が続くようになれば解禁するかもしれません。
大谷翔平が今のところメインで使っている変化球はフォーク、スライダー、カーブです。
ここに新たにチェンジアップが加わるかもしれませんが、あまりたくさんの球種を投げているわけではないのです。
今後は動く球種を投げるようになる?
チェンジアップ以外にここに加わると予想している変化球がツーシームなどのムービング系のボールです。
大谷翔平のストレートの威力は抜群ですが、メジャーリーグでは日本の打者よりもストレートを捉える打者が増えることが予想されます。
かつて広島の黒田投手がツーシームを軸に据えたスタイルにモデルチェンジをしたこともありますが、大谷翔平の場合はどうなるでしょうか?
ストレートを軸に据えつつもツーシームをアクセントにするようなスタイルになる予感がしています。プロ野球選手は毎年新たな試みをし続けます。
大谷翔平もその一人です。来シーズンまた新たな変化球を引っさげた大谷翔平の姿が見れるかもしれません。
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