なぜ大谷翔平は足をつるのか?

打撃でも投球でも大谷翔平は日本でもトップクラスの活躍を見せています。特に、投げる方では年々最速記録を更新し、2016年には日本プロ野球会最速の163km/hを計測しました。

さらには投手成績も年々向上し、超一流へのステップを順調に踏んでいっています。しかし、そんな大谷翔平ですが、快投を続ける中で急遽マウンドを降りる場面を時折目にします。

 

その理由は、足をつることが大谷翔平には多く見られるからです。

通常であれば、足をつるというのは脱水症状のような状態や、体内に水分や塩分、鉄分といった栄養素が不足している時に発生しやすくなるものです。

 

栄養バランスに関しては、スポーツ選手なので計算されて摂取をしていると思います。

大谷翔平は甘いものが好きという一面はありますが、暴飲暴食をするタイプではないため栄養バランスに偏りがあって発生しているものではないと思います。

足をつり緊急降板!?

では、なぜ足をつることが大谷翔平は多いのでしょうか?まず、一説として囁かれているのが、二刀流に挑戦しているため、投げ込みが若干不足するために足がつるという説です。

日本プロ野球界では投げ込みで体力をつけるという考え方を持ったコーチは非常に多いです。また、実際にプレーする投手も投げ込みでバランスを養っていくという調整を行う投手は多いです。

 

たしかに、大谷翔平以外の投手で足をつるというアクシンデントでマウンドを降りる投手はあまり見かけません。二刀流に挑戦する大谷翔平は投手の調整、野手の調整と両方必要です。

なので、投手に必要な調整が若干不足し足がつる原因になっているという可能性も考えられます。そして、もう一つ囁かれている説は身体のメンテナンスの違いにもあると言われています。

 

通常、投手はマウンドを降りた後に肩や肘を冷やすだけでなく、全身を使って投球するため、上半身下半身共に疲労が溜まる状態になります。

そのため、次回の登板までにマッサージや休養を十分に取ることで疲労を軽減し、痛みをとっていくそうです。

 

しかし、大谷翔平は通常の投手が休養に充てる期間にも野手として出場をしています。マッサージだけでは疲労が完全に抜けきらないことも原因の一つとして考えられます。

野手として出場し、打席でスイングをする時も下半身は非常に重要な部分であり、疲労が蓄積されやすいポイントでもあります。

 

登板以外でも大谷翔平は下半身への負担があるため足をつることが多くなっているとも言えます。

二刀流のための疲労

二刀流に挑戦するということは前述のような疲労とは付き合っていかなければいけませんが、疲労以外にも大谷翔平が発揮するパフォーマンスの高さも原因の一つだと思います。

まずは身長190cmを超える身体を巧みに使い、投げては160km/hを超えるボールを投げて、打ってはスタンドに突き刺さる打球を連発しています。

 

大谷翔平が自分自身の身体から生み出すパワーは相当なものです。

生み出されるパワーが大きければ大きいほど身体にかかる負担は非常に大きくなりますので、それ相応の肉体がなければその負担を受けきることができないのです。

 

2016年の大谷翔平はオフに肉体改造を敢行してシーズンに挑みましたが、ほとんど足をつる場面は見られませんが、まだまだパワーを支えるためにはパワーアップが必要になるかもしれません。

パフォーマンスが大きく向上し、足をつる場面はかなり少なくなりましたが、結果としてさらなる進化の可能性を感じました。今後も大谷翔平は二刀流を継続していきます。

 

その上で足をつる場面も減少していくと思いますが、負担も非常に大きいですがその負担を支えきれるだけの肉体を手に入れた時に大谷翔平はさらに高いパフォーマンスを発揮できると思います。

その時は、そう遠くない未来であると思います。その時を楽しみに大谷翔平の二刀流を今後も見守りたいと思います。