大谷翔平と松井裕樹はどんな関係なの?

一昔前のプロ野球界では他球団の選手との交流をする機会は少なかったのですが、現在は交流戦や国際試合もあるので、選手同士の交流が非常に活発になっています。

2015年に開催されたプレミア12では、セパ12球団から選りすぐりの一流選手が集まりました。

 

そのプレミア12の舞台でも選手同士で交流している姿が目につきました。横浜の筒香選手と日本ハムの中田選手が師弟関係を結び切磋琢磨している姿も感動的でした。

特に印象的だったのはエースを務めた大谷翔平とクローザーを務めた松井祐樹の二人がツーショットで写真に写っているシーンの多さです。

 

一緒に則本投手がうつっている場面もありましたが、この時の交流がきっかけなのか、今シーズンも日本ハムファイターズと楽天イーグルスの試合の時に笑顔で話しているシーンが良く見られます。

仲が良さそうですが二人はどんな関係なのでしょうか?

大谷翔平と松井祐樹の関係とは?

大谷翔平にとっての最後の夏に松井祐樹は甲子園で奪三振記録を達成しました。学年も一学年違いなので、お互いに意識をし合っていると思います。

学年も近いので、まず一つ仲の良い先輩後輩の関係を二人は築いていると言えるでしょう。プレミア12の宿舎での一コマでした。

 

メキシコ戦が終了した夜の就寝前にパジャマ姿で大谷翔平と松井祐樹が横浜の山崎康晃の部屋を訪れて、台湾対イタリア戦のビデオを見て次の試合に備えるということがあったそうです。

同じ宿舎に寝泊まりをしていると言っても、一緒に先輩の部屋を訪れるほどなので非常に仲が良く良好な関係を築いているということが良く分かります。

 

仲が良いだけでなく、お互いに野球人として切磋琢磨し合う関係でもあるようです。練習中や食事中にお互いの調整法について話し合ったり、技術面でも助言を送り合っている関係のようです。

そんな関係もあってか、プレミア12の第1ラウンドの日本対韓国戦でその関係が活きました。

大谷翔平に幅をもたせたスライダー

大谷翔平が韓国戦に登板した時に話題になったのは高速フォークと160km/hを超えるストレートと、特に目立った二つのボールの威力でした。

しかし、この試合に至るまでの大谷翔平は強化試合でも精彩を欠き、韓国戦に登板する大谷翔平に対して不安の声が多く上がっていました。

 

しかし、いざ試合が始まれば圧倒的な快投を見せて見事に日本を勝利に導きました。

この快投を支えたボールはストレートとフォークだけでなく、松井祐樹のウイニングョットのスライダーの存在があったのです。

松井祐樹が大谷翔平に教えたスライダー

シーズン中にはあまり見せなかったスライダーも駆使することで、日本を勝利に導く活躍をすることができたのです。

このスライダーの導入にあたって、大谷翔平と松井祐樹それぞれにインタビューがあったそうです。

 

松井祐樹は「スライダーの使い方?教えてないです」ととぼけたそうですが、一方で大谷翔平は「僕が一方的に教わっただけです」と笑顔を見せていたそうです。

国際試合の舞台でもお互いの技術を教え合えるほどに気心が知れた関係のようです。

 

後輩に教えを請うということは勇気が必要ですが、大谷翔平は松井祐樹に教えを請いました。普段からの関係が良好であるからこそできたことだと思います。

その影響もあってか、大谷翔平は2015年シーズンにはスライダーを全投球の17%ほどしか投じていませんでしたが、2016年シーズンは約22%にまで上昇しています。

 

なんと、2016年に限ってはフォークよりも投じる割合が高いのです。プレミア12での一幕が大谷翔平の進化を実は支えていたのです。

二人は年齢も近く、プライベートでは仲の良い先輩後輩の関係のようですが、グラウンドに立てば尊敬し合って、テクニックを伝授し合える良好な関係で結ばれているようです。