2016年の大谷翔平は野手としての成績が飛躍的に伸びています。
周囲が舌を巻く本塁打の飛距離、逆方向のレフトスタンドへ軽々と打球を運ぶしなやかさ、.300を超えるハイアベレージと2016年の大谷翔平の打撃にはかなり高い注目が集まっています。
今回注目したいのは、そのハイレベルな打撃を支えるバッティングフォームの特徴やすごさに迫ってみたいと思います。
まず、大谷翔平がバッターボックスに入った時の姿ですが、少しバットを傾けたオーソドックスな姿です。ここから右足を少し上げてスイングをします。
非常に美しいフォームだと囁かれることが多いですが、大谷翔平のバッティングフォームとスイングにはかなり特徴があります。
目次
インコースの肘のたたみ方
印象的な部分や特徴はいくつかありますが、まずはインコースを捌く時の肘の畳み方に大きな特徴を感じます。
大きな身体と手足を持った大谷翔平ですが、窮屈になることなく右腕がスムーズに抜けています。
そして、ボールを捉えるポイントは身体の近くですが詰まることなくインコースのボールを逆方向のスタンドまで運ぶことができます。
この美しい腕の畳み方が大谷翔平の打撃を支えている大きな要因の一つだと言えます。この腕の捌きが大谷翔平の逆方向への飛距離を支えているのです。
もう一つバッティングフォームであり、ボールを捉える時に印象的な部分があります。それはミートポイントの近さです。
大谷翔平がボールを捉えるポイントは身体の少し前くらいの通常であれば、詰まってしまうようなポイントでボールを捉えています。
大谷翔平のようなポイントでボールを捉える打者はメジャーであればバリー・ボンズやNPBで印象的な活躍をした選手であればタフィ・ローズなどが挙げられます。
身体の近くでボールを捉えるというのはピッチャーのボールを見る時間が増えるので変化球にも対応がしやすいというメリットがありますが、前述の通り詰まってしまうリスクがあります。
つまり大谷翔平がボールを捉えるポイントで正確な打撃を行うのには高い技術が必要になります。
それをやってのける才能を持っている大谷翔平ですが、このボールを捉えるポイントの近さも大谷翔平のバッティングフォームの特徴だと言えます。
ポイントの近さも特徴の一つ
このポイントの近さを実現することで大谷翔平のハイアベレージを実現しているともいえます。そして、大谷翔平のバッティングフォームの最も大きな特徴と言えるのはこの部分かもしれません。
それは、しなやかなフォームでボールを捉えた後の大きなフォロースルーと身体の反りです。
大谷翔平は逆方向へのホームランが目立ちますが、引っ張ってライトスタンドへホームランを飛ばした時に、この豪快な反りが見ることができます。
大谷翔平のボールを捉える位置は身体に近いですが、捉えた後のフォロースルーは非常に大きく、その大きなフォロースルーの反動をそのまま勢いを止めずに身体が反り上がるほどの大きな動作を生んでいます。
これは大谷翔平が全身で生み出したパワーを余すことなくバットに乗せてスイングしているバッティングフォームだと言うことがよく分かる特徴です。
これらが大谷翔平のバッティングフォームの特徴です。
バッターボックスに立つ姿は、個性的なフォームではなくオーソドックスな立ち姿ですが、一度スイングに入れば技術の高さが詰め込まれた、芸術的なフォームで打撃をするのが大谷翔平です。
大谷翔平は190cmを超える長身ですが、その身体を存分に活用できるのも大谷翔平のバッティングフォームの特徴に繋がっているのです。
しなやかに身体を使い、大きな身体を余すことなく活用して生み出す強大なパワー。
これらが大谷翔平のバッティングフォームの特徴的な部分に現れています。それが現在の大谷翔平の打撃の活躍に大きく影響しているのです。
コメントを残す